【参】西・静・★野・角                            1995.12. 8



〔采蘋〕第一章



S005a    以 采 [艸/巣],



       于 以 采 藻   ,



S005b  于 彼?   。



       于 彼 行 潦。



・[艸/巣]:藻・・・[艸/シ巣]が藻の本字。[艸/巣]は異義。



《説文解字》

[艸/シ巣];水艸也。从艸水,巣聲。詩曰:「于以采[艸/シ巣]」

藻;[艸/シ巣]或从澡。



《采蘋詩序 釋文》

韓詩云:「沈者曰蘋,浮者曰藻。」



(訳)さあ、みずくさをつもう、

   ああ、澤のよどみに。



〔采蘋〕第三章



S006a  宗 室 [片+日/甫] 下,



       宗 室 [片+戸<甫] 下,



S006b  誰 [二/八] 尸 之,



       誰 其    尸 之,



S006c  有 齊 季 女,



       有 齊 季 女,



・[片+日/甫]:[片+戸<甫]・・・[片+日/甫]は説文の引く譚長の説に見える。



《説文解字》

[片+戸<甫];穿壁以木爲交窗也。从片,戸甫聲。譚長以爲,甫上日也。非戸也。[片+戸<甫]所以見日。

	段注

	譚長者,博采通人之一。

		博采:ひろくとりもちいる。

		通人:ものごとをよくしってるひと。



・[二/八]:其



・齊・・・傳世の文獻に異體字あり。



《梁・顧野王 玉篇 女部 上25b》	説文を増廣改正した。

[齊/女];且皆切。「有[齊/女]季女。」



《馬瑞辰 毛詩傳箋通釋》

瑞辰按:齊者,[齊/女]之省借。・・・玉篇引詩「有[齊/女]季女」,・・・三家詩蓋作「有[齊/女]」,以状季女之好貌,故玉篇引之。・・・古文省借作齊,毛公遂以敬釋之耳。



《采蘋「齊」 釋文》

齊,本亦作齋。



(訳)みたまやの窗の下。

   誰がいったいかたしろなのか、

   つつましいおとめご。


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